いよいよ公演に向けての活動が始まった。
近松門左衛門の作品を潤色するのはこれで7回目になる。
前の6回は山口県長門市の新しい劇場で公演した。この劇場は歌舞伎仕様だ。
廻り舞台やすっぽんと呼ばれるセリがある。
多作の近松作品の中には、初演だけでお蔵入りになった作品が多くある。
もちろん、そんな作品は現代には伝わっていない。
それを掘り起こして上演しようというのだ。
監修は近松研究の第一人者・鳥越文蔵先生。
現代語に直して、それを上演する試みは楽しかった。
だが、これじゃあ再演は無理だな、と思う駄作もあった。
この作品も初演こそ打ち切りになったが、明治になって絶賛され、何度も映像になった。
今回は群読だが、どんな舞台になるか楽しみだ。
音楽
稽古を始めると、自然に音楽をつけたくなる。ルネッサ長門で近松作品を演出していた時は、ドイツのグループ、スウィートボックスの曲を結構使った。ディープでドライな曲が近松にはよく似合った。
さて、今度はどんな曲がいいか・・・と考えるのが楽しい。そうこうしていると、四十数年前に聞いた曲が浮かんだ。ピンクフロイドの曲だが、どうしても曲名が思い出せない。
最近ではそれを探す毎日だ。